2021年03月の読書メーター

3月の読書メーター
読んだ本の数:3
読んだページ数:911
ナイス数:39

マルクス―いま、コミュニズムを生きるとは? (シリーズ・哲学のエッセンス)マルクス―いま、コミュニズムを生きるとは? (シリーズ・哲学のエッセンス)感想
私的所有の観点からマルクスの思想のベースを読み解み解いていく。コミュニズムに焦点をあてたマルクス解釈論といった方向性なので、入門書的な位置付けではないと思う。参考文献が豊富に示されているのはありがたい。著者なりのマルクス観が凝縮されており、なかなか面白かった。
読了日:03月29日 著者:大川 正彦
資本論 3 (岩波文庫 白 125-3)資本論 3 (岩波文庫 白 125-3)感想
二十日かけて読了。徐々に「資本」のおぞましい実体の暴露本といった様相を呈してきた。注釈で引用元の著書をdisったりする箇所が意外と理解のヒントになったりする。現代社会における労働の背後には、無数の人々の血塗られた歴史があることに気づかされた一冊。
読了日:03月12日 著者:マルクス
職業としての小説家 (新潮文庫)職業としての小説家 (新潮文庫)感想
再読。小説論についての章と比べると、学校教育についての章は著者本人が学校という対象を相対化できておらず、あえて村上春樹的な表現で言うと「公正さに欠ける」気がした。それ以外の章、特に日米の出版業界および翻訳についての章はとても面白かった。
読了日:03月09日 著者:村上 春樹

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