2019-01-01から1年間の記事一覧

2019年11月の読書メーター

11月の読書メーター読んだ本の数:5読んだページ数:1027ナイス数:114ユダヤ人 (岩波新書)の感想「シチュアシオン」の観点からユダヤ人を分析・定義し、反ユダヤ主義の矛盾をこれでもかと炙り出す。昨今のヘイトスピーチなどの人種問題に通じる部分は大いに…

2019年10月の読書メーター

10月の読書メーター読んだ本の数:6読んだページ数:1117ナイス数:37「いき」の構造の感想青空文庫Kindle版。「事象そのものを見る」という現象学的手法を用いて日本特有の文化である「いき」の定義を試みている。随所で引用される一昔前の日本語(俳句や都…

2019年09月の読書メーター

9月の読書メーター読んだ本の数:5読んだページ数:1268ナイス数:37知覚の哲学: ラジオ講演1948年 (ちくま学芸文庫)の感想実際のラジオ講演のページ数に対して、その約5倍の量の訳者による注釈という特殊な構成だが、講演で容赦なくすっ飛ばされたメル…

2019年08月の読書メーター

8月の読書メーター読んだ本の数:7読んだページ数:1333ナイス数:34哲学原理 (岩波文庫 青 613-3)の感想第一部は神の存在証明、思惟の定義など「懐疑屋デカルト」たる堂々の内容だが、第二部の途中「延長→運動」のあたりから雲行きが怪しくなり、終盤はほぼ…

2019年07月の読書メーター

7月の読書メーター読んだ本の数:5読んだページ数:1332ナイス数:32社会的共通資本 (岩波新書)の感想市場経済の原理に振り回されることなく、持続可能な社会・環境を作るためにはどうすればよいか、経済学の観点から論じられた一冊。19年前に出版された本だ…

2019年06月の読書メーター

6月の読書メーター読んだ本の数:6読んだページ数:1643ナイス数:27素粒子 (ちくま文庫)の感想冴えないおっさんの変態日記と見せかけて、実は想像を絶するスケールの物語。神なき後の世界において究極の最適化へと突き進む描写はリアルすぎるあまりフィクシ…

2019年05月の読書メーター

5月の読書メーター読んだ本の数:3読んだページ数:797ナイス数:36メイキング・オブ・勉強の哲学の感想「勉強の哲学」の発想から執筆までの経過を惜しげもなく披露しており「勉強の哲学」と必ずセットで読むべき。デジタルと併せて手書きノートを有効活用し…

2019年04月の読書メーター

4月の読書メーター読んだ本の数:3読んだページ数:718ナイス数:24ボルヘス怪奇譚集 (河出文庫)の感想長くても3,4ページ、短いものは数行で終わってしまうボルヘスセレクションによる古今東西の物語が多数収録されている。教訓めいた話もあれば、何の脈絡も…

2019年03月の読書メーター

3月の読書メーター 読んだ本の数:3 読んだページ数:792 ナイス数:19 精神のエネルギー (平凡社ライブラリー)の 感想 物質と記憶は約一ヶ月を要したが、こちらは二週間弱で読み終えた。具体的事例にベルクソンの理論を紐付けているので、比較的ポップな仕…

2019年01月の読書メーター

1月の読書メーター読んだ本の数:2読んだページ数:592ナイス数:9亡霊のジレンマ ―思弁的唯物論の展開―の感想現在二周目中。偶然性について書かれた「Ⅱ潜勢力と潜在性」は言わんとしていることが辛うじてぼんやり分かったが、他の章、特に最終章はほぼ理解…

2018年の読書メーター

2018年の読書メーター読んだ本の数:80読んだページ数:24168ナイス数:436へたも絵のうち (平凡社ライブラリー)の感想日経新聞の連載をまとめたもので、語り口調のため読みやすい。波瀾万丈すぎて唖然とするエピソードの数々は、さぞかし日経の紙面で浮いて…

2018年12月の読書メーター

12月の読書メーター読んだ本の数:5読んだページ数:1310ナイス数:45へたも絵のうち (平凡社ライブラリー)の感想日経新聞の連載をまとめたもので、語り口調のため読みやすい。波瀾万丈すぎて唖然とするエピソードの数々は、さぞかし日経の紙面で浮いていた…