2019年09月の読書メーター

9月の読書メーター
読んだ本の数:5
読んだページ数:1268
ナイス数:37

知覚の哲学: ラジオ講演1948年 (ちくま学芸文庫)知覚の哲学: ラジオ講演1948年 (ちくま学芸文庫)感想
実際のラジオ講演のページ数に対して、その約5倍の量の訳者による注釈という特殊な構成だが、講演で容赦なくすっ飛ばされたメルロポンティの思考プロセスを、漫才のツッコミの如く一つ一つ拾ってくれたおかげで理解の一助となったことは確かだと思う。
読了日:09月30日 著者:モーリス メルロ=ポンティ
現象学 (岩波新書 青版 C-11)現象学 (岩波新書 青版 C-11)感想
分からなさ過ぎてリベンジ!ということで再読。メルロ=ポンティ関連の入門書を拾い読みしながら読んだら、ゲシュタルト云々については何となく分かった気がする。フッサールメルロ=ポンティについては引き続き掘り下げてみたくなった。本書ではハイデガーの扱いがアッサリし過ぎていたので、別途「ハイデガーの思想」を入手したので読む予定。
読了日:09月20日 著者:木田 元
サルトル (ちくま学芸文庫)サルトル (ちくま学芸文庫)感想
サルトルのイラスト入り入門書。主要著書に基づいて、思想の推移を具体例とともに分かりやすく解説するのが目的だと思うが、説明の粒度が荒く全体的に雑な印象は否めない。でも読者に興味を持たせるという点ではギリギリ成功している気がする。
読了日:09月16日 著者:ドナルド・D. パルマー
情念論 (岩波文庫)情念論 (岩波文庫)感想
精神と身体の相互作用について、あらゆる感情を列挙して説明を加えた上で「情念」そのものを肯定する、みたいな内容。第1部は「精気」云々の解説にウンザリしてしまい、結構しんどかった。情念オタクなデカルトを身近に感じられる1冊だが、あまりおススメはしません。
読了日:09月15日 著者:デカルト
生物から見た世界 (岩波文庫)生物から見た世界 (岩波文庫)感想
ダニやハエ、ゾウリムシやウニなどの視点で世界はどのように捉えられているか、豊富な挿し絵と共に詳しく説明されており、生物の「目的」ではなく「設計」が重視されている。難しい用語が随所に出てくるものの、カタツムリの気持ちになれる貴重な一冊。
読了日:09月02日 著者:ユクスキュル,クリサート

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