2021年04月の読書メーター

4月の読書メーター
読んだ本の数:4
読んだページ数:1178
ナイス数:45

ウィトゲンシュタイン 「私」は消去できるか (シリーズ・哲学のエッセンス)ウィトゲンシュタイン 「私」は消去できるか (シリーズ・哲学のエッセンス)感想
ウィトゲンシュタインの思想に興味を持ち読んでみた。「私」という概念について解説しているが、章を追うごとに難解になっていく。しかし繰り返し読むと、著者の言わんとしていることが何となくわかってくる。そういう意味ではウィトゲンシュタイン入門書としては適していると思う。著者の書いた本も読んでみたいと思った。
読了日:04月27日 著者:入不二 基義
理不尽な進化 増補新版 ――遺伝子と運のあいだ (ちくま文庫)理不尽な進化 増補新版 ――遺伝子と運のあいだ (ちくま文庫)感想
理系の学問でしょ、と決めつけがちな進化論の芋づるを引っ張ってみたら、多種多様な芋どころか、芋以外の野菜もどっさりくっついてきてビックリ!という読後感。随所に著者のユーモアセンスが光っており、本の分厚さを感じさせない。学問と「理不尽さ」の関係についての考察がとにかく刺さった。膨大な知の体系へのガイドブックとして、未来ある若者に是非ともオススメしたい一冊。
読了日:04月24日 著者:吉川 浩満
アリストテレス 心とは何か (講談社学術文庫)アリストテレス 心とは何か (講談社学術文庫)感想
読み始めて早々にアリストテレス一冊目には相応しくないことが判明したが、訳者による懇切丁寧な注釈のお陰で、なんとか挫折することなく読むことができた。アリストテレス形而上学の実践編、応用編といった趣きがある。ただ、アリストテレスよりも訳者の桑子氏に心惹かれる自分に気づいてしまったので、訳者の著書も読んでみたい。
読了日:04月15日 著者:アリストテレス
人生の短さについて 他2篇 (古典新訳文庫)人生の短さについて 他2篇 (古典新訳文庫)感想
三篇を通じて「見せかけの幸福」と「真実の富」との違いについて論じている。とりあえず表題作を読むとSNSの類いをやめたくなること請け合い。ストア派についてまだよく分かってないので、他の著作も読んでみようと思う。
読了日:04月06日 著者:セネカ

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