2020年02月の読書メーター

2月の読書メーター
読んだ本の数:3
読んだページ数:847
ナイス数:43

父 岸田劉生 (中公文庫)父 岸田劉生 (中公文庫)感想
麗子像で有名な著者が記した岸田劉生の記録。芸術家、父親、それぞれの側面から画家の人間性が立体的に描かれている。画家の日記からの引用も多く、岸田劉生の真の生き様を知って欲しいという著者の思いが伝わってきた。後半は感情移入してしまうのでハンカチ必携。モディリアーニの娘(美術研究者)が書いた、モディリアーニの伝記を思い出した。
読了日:02月29日 著者:岸田 麗子
反哲学史 (講談社学術文庫)反哲学史 (講談社学術文庫)感想
紀元前から十九世紀に至るまでの哲学史を「存在」を軸にして解説しており、単なる伝記集に留まらない魅力を持った一冊。語り口が優しすぎて若干気持ち悪いが初心者にとっては最適。ニーチェの章が駆け足気味だった気がするが、全体的にコンパクトにまとまっている。
読了日:02月20日 著者:木田 元
哲学と反哲学 (岩波現代文庫)哲学と反哲学 (岩波現代文庫)感想
大別すると形而上学現象学の二つのジャンルの論文が収録されているが、いずれも応用編的内容であり、全くもって初心者向けではない一冊。ただ、ハイデガーによる形而上学の歴史の流れについては、ぼんやりとではあるがイメージできるようになった気がする。
読了日:02月13日 著者:木田 元

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