2020年09月の読書メーター

9月の読書メーター
読んだ本の数:4
読んだページ数:1145
ナイス数:155

饗宴 (光文社古典新訳文庫)饗宴 (光文社古典新訳文庫)感想
ほろ酔いのおっさん達がエロスについて順番に喋るという、ユルめなシチュエーションの対話篇。ソクラテスも比較的リラックスモードで肩の力を抜いて読むことができたが、エロス云々よりも泥酔モードのアルキビアデスの片想い暴露話が一番インパクトが大きかった。
読了日:09月24日 著者:プラトン
パイドン――魂について (光文社古典新訳文庫)パイドン――魂について (光文社古典新訳文庫)感想
メノン、プロタゴラスソクラテスの弁明に続いて読み始めたが、三作とはうってかわって非常に難解。議論が深まっていくうちに突然現れるイデア論や自然科学論に激しく面喰らった。プラトンの真髄が詰まった一冊だがKindleに限界を感じたので紙本で読みたい。
読了日:09月20日 著者:プラトン
にんじん (岩波文庫)にんじん (岩波文庫)感想
ヴァロットンの挿し絵目当てで購入したが、初っ端からカルチャーショックを受けた。末っ子に対する風当たりの強さはどこの国でも共通らしい。「あだ名で呼ばれる屁理屈屋キャラ」としてはちびまる子を彷彿とさせる。無邪気な残虐性と家族の不思議さに満ちた稀有な一冊。
読了日:09月15日 著者:ルナアル
歴史とは何か (岩波新書)歴史とは何か (岩波新書)感想
新書のクセに難解で有名な青番、今回も例に漏れず手こずった。歴史の成り立ちおよび構成要素、歴史家に求められるスタンスについて謙虚な語り口で考察。歴史に限らず過去の現象を研究する上で必要なモノの見方について示唆に富む一冊。内容的に5章が見所だと思う。
読了日:09月02日 著者:E.H. カー

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