2020年05月の読書メーター

5月の読書メーター
読んだ本の数:4
読んだページ数:1146
ナイス数:38

ガラスの街 (新潮文庫)ガラスの街 (新潮文庫)感想
村上春樹経由で名前は知っていたが、一冊通して読むのは初。シニカルな主人公に妙なこだわりがある感じは、ほぼ同世代の村上春樹っぽいと言えば言えなくもない。明確なオチがある訳でもなく好みは別れそうだが、個人的には好き。他の作品も読んでみたい。
読了日:05月30日 著者:ポール オースター
現代思想 2020年5月号 緊急特集=感染/パンデミック ―新型コロナウイルスから考える―現代思想 2020年5月号 緊急特集=感染/パンデミック ―新型コロナウイルスから考える―感想
医学だけがクローズアップされがちだが、政策や権力、現代思想、疫病の歴史、社会学など多種多様なジャンルの専門家による論考によって新型コロナが世界にもたらしたインパクトを浮き彫りにする永久保存版。モヤモヤを見事に言語化してくれる一冊。
読了日:05月27日 著者:G・アガンベン,S・ジジェク,J-L・ナンシー,有薗真代,飯島渉,奥野克巳
悲劇の誕生 (岩波文庫)悲劇の誕生 (岩波文庫)感想
ニーチェは順を追って読もうと思い手に取ったが、悲劇や神話の議論が延々と続くので何度も挫けそうになった。デビュー作の割にすごく偉そうな態度だが、痛烈なソクラテス批判はさすが反哲学のパイオニア、と感じた。ギリシア悲劇は有名どころだけでも読もうと思った。
読了日:05月21日 著者:ニーチェ
引き裂かれた自己: 狂気の現象学 (ちくま学芸文庫)引き裂かれた自己: 狂気の現象学 (ちくま学芸文庫)感想
統合失調症患者の主観に焦点をあてて、自己が分裂せざるを得ない状況に追い込まれていく過程を明らかにする。統合失調は自己防衛の本能であり、幼少期に自己⇔他者との関係性が正常に形成されないことに起因する可能性大。子育てする親は責任重大。
読了日:05月06日 著者:R.D. レイン

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