2020年01月の読書メーター

1月の読書メーター
読んだ本の数:4
読んだページ数:1055
ナイス数:30

ベルクソン~人は過去の奴隷なのだろうか (シリーズ・哲学のエッセンス)ベルクソン~人は過去の奴隷なのだろうか (シリーズ・哲学のエッセンス)感想
ベルクソンの著書に出てくる理解困難な概念を具体例と共に噛み砕いた表現で解説してくれるとてもよくできた入門書。100ページ程度とコンパクトサイズだが、濃密な内容なので恐らくこの先何回も読み返すはず。もっと早く読んどけばよかった。
読了日:01月31日 著者:金森 修
完全な真空 (河出文庫)完全な真空 (河出文庫)感想
1971年発表、架空の書物の評論集という体裁。SFの枠に収まらないレムの縦横無尽な怪物っぷりが存分に堪能できる。2020年現在において内容が全く古びていないことが衝撃的。特に「ビーイング株式会社」は人間のあり方について漠然と不安を抱かせてくれる。
読了日:01月25日 著者:スタニスワフ・レム
メルロ=ポンティ・コレクション (ちくま学芸文庫)メルロ=ポンティ・コレクション (ちくま学芸文庫)感想
著書や講義録から抜粋した文章をテーマ別に集めたベストアルバム的内容なので、良く言えば幅広いが悪く言えばとっ散らかってる印象。メルロ=ポンティお得意の独特すぎる言い回しのせいで難解極まりないが唯一セザンヌのくだりはイメージできた気がする。
読了日:01月19日 著者:モーリス メルロ=ポンティ
闇屋になりそこねた哲学者 (ちくま文庫)闇屋になりそこねた哲学者 (ちくま文庫)感想
内容的には著者の自伝だが、現象学周辺の流れ・つながりについてのポイントを押さえた解説がとても参考になる一冊。人間的にはクセがありすぎるものの、研究者としてはマジ半端ない著者のような逸材はこの先我が国に現れるか否か、見通しは暗いと思う。
読了日:01月05日 著者:木田 元

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