2019年06月の読書メーター

6月の読書メーター
読んだ本の数:6
読んだページ数:1643
ナイス数:27

素粒子 (ちくま文庫)素粒子 (ちくま文庫)感想
冴えないおっさんの変態日記と見せかけて、実は想像を絶するスケールの物語。神なき後の世界において究極の最適化へと突き進む描写はリアルすぎるあまりフィクションとは思えず。人類はいつまで性欲の奴隷のままなのか。伊藤計劃とか好きな人はハマるかもしれない。
読了日:06月26日 著者:ミシェル ウエルベック
道徳と宗教の二つの源泉〈1〉 (中公クラシックス)道徳と宗教の二つの源泉〈1〉 (中公クラシックス)
読了日:06月19日 著者:ベルクソン
道徳と宗教の二つの源泉〈2〉 (中公クラシックス)道徳と宗教の二つの源泉〈2〉 (中公クラシックス)感想
多角的なアプローチで宗教について論じられており、直観や持続などの単語は影を潜めているがラスト5ページの怒涛の展開はまさに圧巻。ベルクソンの器のデカさを見せつけてくれる。哲学という枠を超えて人間が向かうべき方向を分析した名著。
読了日:06月19日 著者:ベルクソン
大転落 (岩波文庫)大転落 (岩波文庫)感想
数々の理不尽な災難に見舞われた主人公の物語で、きっとパブリックスクールや学校教師、牧師や身分社会などに対する諷刺が込められてるんだろうけど知識不足のためあまり理解できず。個性豊かな脇役に比べて主人公のキャラがいまいち明確でなかったところが残念。
読了日:06月18日 著者:イーヴリン・ウォー
もたない男 (新潮文庫)もたない男 (新潮文庫)感想
ものを捨てることに異常なまでの執着を見せる著者(漫画家)の生きざまが淡々としたトーンで綴られている。物に依存したくないという思いが強すぎるあまり、何かを所有することに対して嫌悪感を持ってしまうのではないか。モノとの関係を考え直すきっかけになる一冊。
読了日:06月14日 著者:中崎 タツヤ
弱いつながり 検索ワードを探す旅弱いつながり 検索ワードを探す旅感想
環境を変えないと見えないもの、「観光」という考え方、検索ワード自体をどう探すか、ネットとの接し方、偶然性を楽しむ、などについて。自分の日常を振り返ると耳が痛い箇所も多々あり。サクッと読める割には示唆に富む良書。東氏の他の著作も読んでみたくなった。
読了日:06月05日 著者:東 浩紀

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