2019年01月の読書メーター

1月の読書メーター
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ナイス数:9

亡霊のジレンマ ―思弁的唯物論の展開―亡霊のジレンマ ―思弁的唯物論の展開―感想
現在二周目中。偶然性について書かれた「Ⅱ潜勢力と潜在性」は言わんとしていることが辛うじてぼんやり分かったが、他の章、特に最終章はほぼ理解不能。今日と地続きの明日が来る保障はどこにもなく、人間の勝手なご都合主義の矛盾を暴いていくさまが痛快だった。タイトル作の「Ⅲ亡霊のジレンマ」は前章の考え方を基に「神の不在」について議論されているが、亡霊というよりもむしろ神のほうにスポットが当てられているので、章のタイトルは原題(来るべき喪、来るべき神)のままで良かったのでは?と思ったりした。
読了日:01月31日 著者:カンタン・メイヤスー,千葉雅也
思弁的実在論と現代について: 千葉雅也対談集思弁的実在論と現代について: 千葉雅也対談集感想
対談集だが専門用語の嵐で骨が折れた。それでも楽しく読み進められたのは、千葉氏の学者らしからぬオープンなスタンスや引き出しの多さ、ある意味飛躍とも言える大胆なイメージの繋ぎ方のお陰だと思う。参考文献を読んでみたくなる良書。
読了日:01月17日 著者:千葉 雅也

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