2020年08月の読書メーター

8月の読書メーター読んだ本の数:3読んだページ数:1157ナイス数:40〈宗教化〉する現代思想 (光文社新書)の感想新興宗教について若干特殊な経歴をもつ著者が「形而上学なめんな」というスタンスで古代ギリシャから思想史を辿りながら「盲信するな、疑え」と…

2020年07月の読書メーター

7月の読書メーター読んだ本の数:6読んだページ数:1232ナイス数:90アリストテレス (1938年) (大教育家文庫〈第10〉)の感想"アリストテレス 哲学文庫"(三木清 著)にて読了。元々は3冊のアリストテレスについての著書を合体させた企画盤的な一冊、Kindleの…

2020年06月の読書メーター

6月の読書メーター読んだ本の数:4読んだページ数:911ナイス数:36ハイデガー入門 (ちくま新書)の感想表面的な『存在と時間』の読み方を「平仮名読み」と一喝するかと思えば「この章はちょっと難しかったよな?このポイントだけは押えとけよ」と急に優しく…

2020年05月の読書メーター

5月の読書メーター読んだ本の数:4読んだページ数:1146ナイス数:38ガラスの街 (新潮文庫)の感想村上春樹経由で名前は知っていたが、一冊通して読むのは初。シニカルな主人公に妙なこだわりがある感じは、ほぼ同世代の村上春樹っぽいと言えば言えなくもない…

2020年04月の読書メーター

4月の読書メーター読んだ本の数:3読んだページ数:1175ナイス数:49対話の哲学 ドイツ・ユダヤ思想の隠れた系譜 (講談社選書メチエ)の感想「対話」という斬新な視点でユダヤ人思想家たちの議論を紐付けていく。まるで著者の授業を受けているような感覚にな…

2020年03月の読書メーター

3月の読書メーター読んだ本の数:4読んだページ数:1149ナイス数:75沈黙 (新潮文庫)の感想四半世紀の積ん読を経て読了。布教を目的にポルトガルから来日した司祭の物語。異教徒弾圧、キリスト教が日本に根付くか否か、イエス・キリストへの信仰とは?という…

2020年02月の読書メーター

2月の読書メーター読んだ本の数:3読んだページ数:847ナイス数:43父 岸田劉生 (中公文庫)の感想麗子像で有名な著者が記した岸田劉生の記録。芸術家、父親、それぞれの側面から画家の人間性が立体的に描かれている。画家の日記からの引用も多く、岸田劉生の…

2020年01月の読書メーター

1月の読書メーター読んだ本の数:4読んだページ数:1055ナイス数:30ベルクソン~人は過去の奴隷なのだろうか (シリーズ・哲学のエッセンス)の感想ベルクソンの著書に出てくる理解困難な概念を具体例と共に噛み砕いた表現で解説してくれるとてもよくできた入…

2019年の読書メーター

2019年の読書メーター読んだ本の数:49読んだページ数:11915ナイス数:501形而上学入門 (平凡社ライブラリー)の感想「存在」の語源を遡ってみたり、ギリシア人の思想や詩を丹念に検証してみたり、存在を生成、仮象、思考などと差別化してみたり、周りを囲い…

2019年12月の読書メーター

12月の読書メーター読んだ本の数:4読んだページ数:1296ナイス数:98形而上学入門 (平凡社ライブラリー)の感想「存在」の語源を遡ってみたり、ギリシア人の思想や詩を丹念に検証してみたり、存在を生成、仮象、思考などと差別化してみたり、周りを囲いこん…

2019年11月の読書メーター

11月の読書メーター読んだ本の数:5読んだページ数:1027ナイス数:114ユダヤ人 (岩波新書)の感想「シチュアシオン」の観点からユダヤ人を分析・定義し、反ユダヤ主義の矛盾をこれでもかと炙り出す。昨今のヘイトスピーチなどの人種問題に通じる部分は大いに…

2019年10月の読書メーター

10月の読書メーター読んだ本の数:6読んだページ数:1117ナイス数:37「いき」の構造の感想青空文庫Kindle版。「事象そのものを見る」という現象学的手法を用いて日本特有の文化である「いき」の定義を試みている。随所で引用される一昔前の日本語(俳句や都…

2019年09月の読書メーター

9月の読書メーター読んだ本の数:5読んだページ数:1268ナイス数:37知覚の哲学: ラジオ講演1948年 (ちくま学芸文庫)の感想実際のラジオ講演のページ数に対して、その約5倍の量の訳者による注釈という特殊な構成だが、講演で容赦なくすっ飛ばされたメル…

2019年08月の読書メーター

8月の読書メーター読んだ本の数:7読んだページ数:1333ナイス数:34哲学原理 (岩波文庫 青 613-3)の感想第一部は神の存在証明、思惟の定義など「懐疑屋デカルト」たる堂々の内容だが、第二部の途中「延長→運動」のあたりから雲行きが怪しくなり、終盤はほぼ…

2019年07月の読書メーター

7月の読書メーター読んだ本の数:5読んだページ数:1332ナイス数:32社会的共通資本 (岩波新書)の感想市場経済の原理に振り回されることなく、持続可能な社会・環境を作るためにはどうすればよいか、経済学の観点から論じられた一冊。19年前に出版された本だ…

2019年06月の読書メーター

6月の読書メーター読んだ本の数:6読んだページ数:1643ナイス数:27素粒子 (ちくま文庫)の感想冴えないおっさんの変態日記と見せかけて、実は想像を絶するスケールの物語。神なき後の世界において究極の最適化へと突き進む描写はリアルすぎるあまりフィクシ…

2019年05月の読書メーター

5月の読書メーター読んだ本の数:3読んだページ数:797ナイス数:36メイキング・オブ・勉強の哲学の感想「勉強の哲学」の発想から執筆までの経過を惜しげもなく披露しており「勉強の哲学」と必ずセットで読むべき。デジタルと併せて手書きノートを有効活用し…

2019年04月の読書メーター

4月の読書メーター読んだ本の数:3読んだページ数:718ナイス数:24ボルヘス怪奇譚集 (河出文庫)の感想長くても3,4ページ、短いものは数行で終わってしまうボルヘスセレクションによる古今東西の物語が多数収録されている。教訓めいた話もあれば、何の脈絡も…

2019年03月の読書メーター

3月の読書メーター 読んだ本の数:3 読んだページ数:792 ナイス数:19 精神のエネルギー (平凡社ライブラリー)の 感想 物質と記憶は約一ヶ月を要したが、こちらは二週間弱で読み終えた。具体的事例にベルクソンの理論を紐付けているので、比較的ポップな仕…

2019年01月の読書メーター

1月の読書メーター読んだ本の数:2読んだページ数:592ナイス数:9亡霊のジレンマ ―思弁的唯物論の展開―の感想現在二周目中。偶然性について書かれた「Ⅱ潜勢力と潜在性」は言わんとしていることが辛うじてぼんやり分かったが、他の章、特に最終章はほぼ理解…

2018年の読書メーター

2018年の読書メーター読んだ本の数:80読んだページ数:24168ナイス数:436へたも絵のうち (平凡社ライブラリー)の感想日経新聞の連載をまとめたもので、語り口調のため読みやすい。波瀾万丈すぎて唖然とするエピソードの数々は、さぞかし日経の紙面で浮いて…

2018年12月の読書メーター

12月の読書メーター読んだ本の数:5読んだページ数:1310ナイス数:45へたも絵のうち (平凡社ライブラリー)の感想日経新聞の連載をまとめたもので、語り口調のため読みやすい。波瀾万丈すぎて唖然とするエピソードの数々は、さぞかし日経の紙面で浮いていた…

2018年11月の読書メーター

11月の読書メーター読んだ本の数:6読んだページ数:2231ナイス数:63ラテンアメリカ五人集 (集英社文庫)の感想バルガスリョサ、オクタビオパス、フエンテスなどの作品を含むコンピレーションアルバム的な作品集。中でもバルガスリョサの「子犬たち」の笑う…

2018年10月の読書メーター

10月の読書メーター読んだ本の数:9読んだページ数:2318ナイス数:42赤い唇 (集英社文庫)の感想最初から最後までとにかくドロドロしている。複数の男女の思惑が交錯する「アルゼンチン版昼ドラ」的な内容だが、身分、都会と田舎、不治の病、信仰などの要素…

2018年9月の読書メーター

9月の読書メーター読んだ本の数:8読んだページ数:2468ナイス数:40誘拐の知らせ (ちくま文庫)の感想実際に起こった事件を元にしたノンフィクションの物語が、相変わらず淡々としたマルケス節で綴られている。安易な勧善懲悪のパターンに陥ることなく、さま…

2018年8月の読書メーター

8月の読書メーター読んだ本の数:6読んだページ数:2056ナイス数:14かみそりの刃〈下〉 (ちくま文庫―モーム・コレクション)の感想ストーリーよりも個性豊かな登場人物の描写に重きが置かれている印象。戦争、宗教、インド神秘主義などの要素がこれでもかと…

「エル・アレフ」ボルヘス

◼不死の人 『オデュッセイア』『イーリアス』ホメーロス →古代ギリシア詩 ◼死んだ男 ガウチョ ◼神学者 ヨハネス↔アウレリアヌス ヒストリオン派 異端 円環派論駁 ◼戦士と拉致された女の物語 自分が攻撃していた町を守ろうとして亡くなった男 ↔イギリスからブ…

言葉とは何か 丸山圭三郎

1.言葉は事物の名称リストではない(ソシュール) 外国語を学ぶ →分析やカテゴリー化の新しい視点を獲得する 外観は似ているが大きく意味が異なる(ex英語↔仏語) -単語 -構文 ★現実を見る眼鏡が言語によってかなり異なる シニフィアン「意味するもの」 シニフィ…

田舎教師 田山花袋

主人公-林清三友人-加藤郁治-父が郡視学 視学→地方教育行政官雪子しげ子美穂子小畑桜井荻生-郵便小島石川校長大島和尚

後藤さんのこと 円城塔

◼さかしま00:README 01:HISTORYウルテラ調査隊温暖化仮説凍結領域ホワイトノイズ帰還者 10:THEORY論理、数学起源論ビットの中に収める 11:EXECUTE当局 ◼ガベージコレクション可逆な計算商空間微分積分計算ログ放棄→エントロピー増大チェス超現実数 ★科学に対…